【(じっとして)わたしこそ神であることを知れ】詩編46編10節
この言葉が本当に実際生きたみ言葉だとは思いもよりませんでした。聖書のこのみ言葉を私の冷蔵庫に貼り付けています。私がこれを冷蔵庫に貼ることによって、何事も私を悩ませる時に心を穏やかにさせるようにと思い出す事ができます。
私の両親がコロナのテストで陽性になったとき、どうしたらいいか分かりませんでした。8月28日の事です。まず家に飛行機で帰る事はパンデミックであるため出来ませんでした。私に出来た、ただ1つの事はパソコンで繋がっている両親と話す事でした。とてもいらだたしく思いました。動けないし状況のコントロールも出来ませんでした。私の兄弟たちも私もみな違う国にいましたから、私たちは身動き出来なかったのです。悪夢のようでした。
私の母によって送られた写真もショックでかろうじてでしか見られませんでした。そして冷蔵庫に貼られた詩編46編に気付きました。私は文字通り動けませんでした。私の生活ではいつでも動くという事が常だったので、ただ待って状況を見るということが私には難しい事でした。でも今回は日本でただじっとして神様にゆだねるという事が求められました。
そしていつも私の父がこのような困難の時に私に言っていたことを思い出しました。信仰をうまく使わないなら何のために持っているのだ?とそうして私の父のコロナ感染の状況を神様にゆだねる事が始まったのです。私はいつも状況を自分でコントロールしようとしていたのですが、今回の事で完全に神様の前に降伏しなければなりませんでした。
私の母の状況は父ほど悪くはなかったので母のテストは9月に陰性になりました。それはとても安心しました。私の父の状態はとても悪く深刻なものでした。病院のベッドに空きが無いため入院も出来ませんでした。このような深刻な状況下でも神様は長い目で見ると恵みを与えて下さっていました。
父は家で家族にケアされ祈っていただき、共に祈る事が出来たのです。
次の何か月間はジェットコースターに乗っているような期間でした。何が起こるかわからない心配とおそれとほんの少しの希望がありました。私達の家族は最悪の事態についても心の準備をしなければなりませんでした。祈りに全てをささげなければなりませんでした。ストレッチの1つに、正座をしてから両手を前に出し床につけて前に伸ばすという形があります。自分の身体を低くし、文字通りひれ伏し、神様に父の癒しを求めました。
そして神様の意志とそれに対処する、受け入れる事が私達家族に出来ますようにと求めました。
神様は何が起ころうとも私が神様を信じ信頼するという信仰を持つように促してくれました。神様は喜びの時も悲しみの時もそこにいて下さいます。神様を教えてくれた両親にただ感謝しかありません。でないと私はこのような危機の中ではバラバラになってしまいます。神様が下さった信仰はいつも神様に全てをゆだねるようにと与えて下さっています。
9月が来て10月11月になりました。私の父が話せるようになったとき彼がまず私たちに頼んだのは彼の為に祈り信仰を持ち続ける事でした。
11月4日彼は再び検査を受けましたがまだ陽性でした。がっかりしましたし、戦いは続きました。教会の方やたくさんの方が祈って下さいました。
そして徐々に父は固形の物を食べられるようになり、少しずつ動き最そして終的に酸素タンクを着けなくても良くなりました。しかし父の弱り痩せ細った身体を見ることはとてもいたたまれない事でした。
12月7日火曜日、父の検査結果がようやく陰性になりました。素晴らしい事です!本当に祝福された日です。喜びと安心の入り交じった感情です。悪い夢から覚めた時のようです。陽性の時はその状況を受け入れるのが恐ろしく、家族がそれを乗り越えなければならないというつらさを想像しました。でも今は陰性になり、4ヶ月にしてそれらのつらさが安心へと変えられました。
12月10日金曜日、私の両親は父の故郷であるバギオに引っ越しました。ラグーナから高速で5時間の所で父はそこで療養します。神様は何と素晴らしいのでしょう!聖書の中のヨシュアのように私達がそれにふさわしいからではなく、神様が一方的に私達に恵みを与えて下さっているのです。私達の為に共に祈り続けて下さり、本当にありがとうございます。私達の家族からあなたに感謝を送ります。恵み溢れたクリスマスになりますように!
イエス様の愛にあって,
ALMA(アルマ)
2021年12月13日